ニコとサン

ニコとサン

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[ 悲観合散、落ち着かぬ心 ]

漸く訪れた不妊手術予定日当日
私、相方、ニコとで獣医院を訪れた

術前の診察及び血液検査も問題無く

「ではお預かりしますが、何かご質問は?」
「特にありません」
「もし何かありましたら、携帯にご連絡しますね」
「はい、お願いします」
「明日の9:00以降でしたら何時でもお迎えに来て頂いて結構ですが、何時頃いらっしゃいますか?」
「9:00に来ます」

会話の後、獣医院スタッフはニコを裏手に連れ行った

 

別れを惜しむ暇も無く診察室に取り残され
「頑張れよ、ニコ」と心の中でツイート
「まぁ行ってくるけど、明日は早く迎えに来なさいよ」とニコからリツイート

 

仕事の最中、ニコは如何様にしているであろうかなう、と心がモヤモヤしたし
なけ無しの蓄えから金一千圓/枚を支払うので、ニコの様子を数枚写メしてくれないかな、とも思った
がしかし、実は獣医院スタッフは羊の皮を被った狼且つ根からの守銭奴で、数千枚の画像を私に送信、送った分の正当な然し法外な金銭を請求されても困るな、とも思った
写メの為ならむじんくんに世話になるのも致し方無し、とも思った

 

連絡は無い、蓋し万事スムーズに運んでいるのであろうか・・・

 

仕事を終え帰宅
久方振りの、ニコがいない夜

 

微かに残った面影を偲び、ぐるりを見たがニコはいない
気に入って使っている毛布を手に取り、僅かに残るニコの匂いを嗅いだ

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翌日

早く訪れたからといって早く会える訳では無いが、8:30に獣医院に到着
獣医院のオープンは9:00である

スタッフの方がお気遣い下さり、阿呆な私の為に少しく早く診察室に案内してくれた

獣医師曰く
「避妊の手術は無事に終わりました」
「事前にお伝えした通り、右眼に固着していた瞬膜を取り除いて、目尻も少し切開しました」
「眼を触るとマズいので、エリザベスカラーは二週間くらい外さぬ様お願いします」
「何か気になる事があったら、いつでも連絡を下さい」

 

ニコは、疲れ切っていた
「お疲れ様、頑張ったね」と声を掛け、撫でる事しか出来ない

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帰りの車中も大人しく、帰宅して直ぐ床に臥すニコ

ニコには申し訳が立たぬが、綺麗に毛を剃られた腹部が可笑しかった
私の貯蓄額と異なり、立派に蓄えられた脂肪の余り方が、卑猥で可笑しかった

無事に帰って来てくれた事が、何より嬉しかった

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唯々元気になって下さいと祈念した、皐月の日

 

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ニコとサン|2016.06.07