ニコとサン

ニコとサン

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[ 再生、拘束、解放 ]

不妊手術後、数日

「あれれ。除去した筈の瞬膜が、驚異の再生能力を呈しているな」と思った
「大枚を叩いたのに、このヤブ医者が、糞が」とは思わなかった

最善を尽くしても最良の結果を得られない、という事は間々ある

 

ニコのデフォルトはこの状態なのだ、と思った
ただ元気であれば、それが私の最良であるのだ、と思った

 

帰宅初日には殆ど取らなかった食事も、徐々に量を増し
若かりし日の井森みゆきのダンスの様に拙い足取りも、徐々に軽快に

縫合された腹部が痛いのか、用を足す際プルプルと震え息んだ様な表情を見せるなど
微笑ましい不調は見られるものの、元気を取り戻している様であった

この頃のニコは、何故か便所がお気に入りであった
摩訶不思議である

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ただ一つ、不憫な事があった
エリザベスカラー、である

ウィキペディアを参照すると
“ エリザベスカラー(Elizabethan collar)とは、手術、皮膚病、怪我などによる外傷を持った動物が、傷口をなめることで傷を悪化させることを防ぐ為の、円錐台形状の保護具である。呼称は、16世紀イギリスのエリザベス朝時代に衣服に用いられた襞襟(写真下)からきている。一般に材質はプラスチックで、展開すると中心部を欠いた扇形になる。幅は、展開した状態での外周の半径の2/3程度が一般的である。また、動物の首にふれることになる内周部は、多くの場合樹脂等によってカバーされ、クッションの役割を果たす。ハンカチ等で代用することもある。1960年代にエドワード・J・シリングによって考案された。”
とあった

腹部および眼球周囲にメスを入れられたニコに必要である事は、如何に安本丹な私でも理解しているつもりであったが、不憫な事この上無い

 

グルーミングが出来ないからである

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皮膚炎や毛玉の予防、蚤の感染予防、体温調節、リラックス効果などなど、多様な効能がグルーミングにはあると聞く

「ニコにとってグルーミングってば、死活問題なのね」と思った
と同時に、眼に触るとマズいのでエリザベスカラーを外すな、と獣医師が言っていた事を思い出した

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拘束具から解き放たれたニコは、幸せそうであった

「眼だけは触っちゃいけませんよ」と伝えると
「分かっとりますがな、旦那」と言い付けをしっかり守る、ニコ

 

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ニコとサン , 2016.06.14